庭園の記述

見立ての認知作用への興味から「日本庭園の空間における認知作用の分解」というテーマで作品制作を行った。

日本庭園という見立て空間を人が回遊している時に起こる知覚、空間と人との関わりの中に生まれる意識のゆらぎ、移ろいを可視化しようという試みだった。

鑑賞者は何かを認識する時、目の前にあるそのものだけを見ているのではなく、周囲にあるもの、過去の経験や自分の中での先入観・イメージなどと比較して見る傾向がある、またあるものに対する意識は決してその1回が持続することはなくて、周囲との差分を認識している私たちが持続した意識を抱くのは、対象を新たな刺激として認知し直しているのではないか、ということを表現している。

見立てというテーマから発展した庭園の分析だったが、鑑賞者はその場にある対象物を見て、自らの中にある過去の経験やイメージと比較しているからこそ、類似性を見出して実際にその場にはないものに見立てて認識することがこの傾向から推論できる。

技術協力:Akio Ota

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